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2020年6月29日 (月)

短歌シリーズ⑦

見送ったあともアクセル踏めぬまま いつまでもラジオ聴きつづけてる


手のひらをうらがえすように喜劇と悲劇がとなりあわせの十五時


昼のウサギは行くあてのないままで 汗は道路にちりばめられて


大粒のフロントガラス打つ雨に溶ける街 まだ 頬杖の朝


きらめいた街は置き去り きみとまた 砂漠をこえて その向こうへゆく


成人のおとうとの寝がえりの音をきくあたしは真夜中の島


しろく淀む雨の隙間をすりぬける風にのって隣へ行きたい


ひた枯れたあじさいえらんで歩きだす ゆびさきから海、睫毛には雪

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