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2020.02.04

立春(ブルースか 否か)

そのものを「見る」とき、自分の心の淵の部分がふるふると揺れている。

この気層の中にいくらでもかくれている透明なドアを、たやすく、そしてやさしくひらきたいものだ。

季節が変わろうとしている。今年の冬は、やけにあたたかい。大学の中庭の梅も、二週間ほどはやく咲いたみたい。めぐってくるものは私に語りかけるが、私はまだ、あるところから離れられずにいる。季節の変わり目はやっぱりくるしい。光の粒のようにまばらにやってくる香りや、二百年前の風を舞い戻らせる花びらたち、それが地面に落ちてゆく姿。それらのすべては、知っているようで知らないようで、心をなぐさめてくれる。

朝、庭の植木の葉が日に透けている。日の光はつよく、私をあらゆるところから引きずり出す。今日は電車に乗って行こう。

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いとおしい軒とたふたふの用水路!かいちょ

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